ゴルフをどう活用するか…?
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『昔と変わらないゴルフ界の最高の風習』
会社の上司やお客様に誘われたコンペやゴルフは、できれば「行かなければならない」
無論、ボウリングの感覚で簡易に行けるものではないが、
しかしながら「行く、始めるきっかけ」つまりターニングポイントはこれである。
今、行くキッカケすらない現在のゴルフ界。
しかしこの事柄は、自身がゴルフすることが出来さえすれば「行く」の
選択肢を選ぶ確率が非常に高いのである。
こんな時代でも数少ないが、ゴルフに出会い、ゴルフをすることで仕事に
ありつけているゴルファーは確かに存在する。
「そんな人は元プロか学生ゴルファー(ゴルフが上手な人)でしょ?」と聞かれることが多いが、
実はそうではない。単純にゴルフが上手い人が仕事を獲得し、
ゴルフ=仕事に結びつけることができるとは言い切れないのである。
そんなことよりも、豊富な知識や経験を持っていて、ゴルフスポーツだけでなく、
野球、サッカー等、他のスポーツの会話も豊富であったり時事ネタにもしっかり
会話の受け返しができる人間がゴルフが出来さえすれば「最強」なのである。
『元プロゴルファーや元学生ゴルファーはこの会話が非常に乏しい』
そのためゴルフの話はできるが、他のプレイヤーとの会話を広げたり、拾うことができない。
それもその筈、幼少期よりゴルフと向き合い、トーナメントプレイヤーになることが
「善」とされて育ってきたゴルファー達は社会人としての経験が限りなく乏しいからである。
要は、しっかりと社会人として生きてきた人達。
ゴルフ場で「愛想があるか」、「ルールを守っているか」
「スコアをごまかさない人」、「極力迷惑をかけない人」「怒らない人」
このいずれかをコントロールできる人が、
ゴルフを通じて仕事にありつけているといった具合だ。
一言で「接待ゴルフ」と言えば古臭く聞こえが悪いが、時代はかなり変わってきている。
昔は上司やお客さんより上手なゴルフをする人は「嫌われる」なんて時代も確かにあった。
しかし、この流れは21世紀に入ってから確実に終息を告げている。
そんなつまらないことよりも、仕事の決裁権を持っている「団塊の世代」は
「ゴルフに行く仲間を探している」のである。
確かにこの世代の方たちもバブル全盛の時代は、体も精神も若く、血気盛んだったため、
権力を持ち始めると、勝負根性が出て、上手いゴルファーに対して
「もう少し気を遣え!」と豪語していたものだ。
それに加え、さらにその世代より上の戦争経験者にもそんな教育をされてきたはずだ。
しかし、そんな風潮や光景は今のゴルフ場でどこを見渡しても存在しない。
今の時代、「団塊の世代」のゴルファーは時間も余裕があり、ゴルフは行きたいが、
一緒に行ってくれるのは自分と同じ世代のおじさんばかりなのだ。
もし、そこに30代、40代、はたまた20代の若者が来てくれるだけで嬉しいし、新鮮なのである。
また、若き日の自身の武勇伝も発表でき、そこでその話を聞いてくれる人は
もう「最高の友達」になってしまう。
だから、ゴルフが下手でも上手くても気にしないのである。
そういう意味では、【ゴルフをする若者=新時代の申し子】のように感じてくれ、
自身の後継者として可愛がり、育ててくれる。
若者ゴルファーもスコアで勝てなくても、飛距離で勝てたり、体力で勝ることができるから、
「いつかそのうち追い抜いてやる!」といった具合で双方とても楽しめるのだ。
だからこそ、若者ゴルファーの練習や継続に繋がるチャンスも生まれやすいのである。
仕事の相談やお金の相談をしてもとにかく、息子のように扱って親身になってくれる、
そのような若者に誰も冷たくあしらうことは決してない。
実は、一本気な人は困ったことがあったら何でも言ってこい!と潜在的に思っている人は、たくさん存在している。
「ゴルフをするからには、絶対仕事に繋げてしまいましょう」というシンプルな発想でゴルフを継続しましょう。
それが、永い歴史の中で唯一日本人が良きものとして、変わらないものとして
ゴルフ界に残した「接待ゴルフ」だと私は思う。