LESSONレッスン

ゴルフ道は与えられた一本道ではない。

現代ゴルファー達は居場所を求めています。
ある程度の卓越した技術があるゴルファー達がゴルフを辞めなければならない
こんなご時世…。
悲しい時代ですね。ゴルフは継続してこそ技術が維持できますし、
どんなシングルプレイヤーでも1カ月間何もしなければ感覚は損なわれてしまいます。
しかしながら、一生懸命ゴルフ道を歩んでる敬意を払うべき方たちは、
ゴルフ道、つまり「道」「居場所」が無いのが現状です。
その原因は「評価される場所」が無いこと。
例えばトッププロゴルファーの世界は共通した認識があり、そこには「価値」が存在します。
しかし残念ながら、ツアーのひのき舞台に上がれないプロや、
ビジネスを通して日々懸命に努力しているアマチュアの皆さんは、
どんなにいいスコアや良いゴルフをしても、
むしろ「仕事せずにゴルフばかりしているのでしょ？」と、いった本当に浅はかな
処理でスルーされてしまいます。そうなると、ほんの一部のトッププレイヤーしか、
自身のゴルフの存在価値を見出せずにゴルフ道を歩まなければならなくなる。
それは大変悲しいことです。日本経済は30年間の「暗黒期」を経て、
ビジネススタイルも大きく変化してきました。特に古きアマチュアの皆さんは、
ゴルフをすることのステータスを失い、只々ゴルフ好きのおっちゃんとして
見られ、むしろゴルフをすることは、マイナス要素としてさえ言われ始めています。
しかし、そこまで言われていてもゴルファー達は動こうとしません。
これはプロもアマチュアの方も共通して言えることですが、
用意された競技やゴルフ業界に牽引された時代が長かったため、
「受け身」になってしまっています。
ただゴルフをしていてステータスを得た時代は、とうの昔に終わっているのです。
プロの方はPGAのトーナメントしか見ていない。
アマチュアの方は所属のゴルフ場の競技やコンペの結果以外見ていない。
全ては協会やゴルフ場が悪いと認識して、
それぞれの日々の努力を無駄にしてしまっているのです。
そこで、これからの時代は『自身の存在を活かす場所』が大切です。
自身の高めたゴルフを『どこwhere?』で活用するのか？が、課題になります。
例えば、今の日本のツアーに出場できないプロゴルファーたちが、
後進国に行ってゴルフをするとどうでしょう？
プロとしてその場所で一目置かれる可能性は上がりますよね。
すると、周りのゴルファーは自然と評価と「需要」を与えてくれます。
この「需要」を生み出すことが、全ての始まりと言えるでしょう。
今までのゴルフ道は、只々、自身の技術を高めるためのものだったかもしれませんが、
評価と需要を与えてくれる「ファン」を作ることが、
プロだけでなくアマチュアも「その先のゴルフ時代」を作るために必要になってきます。
つまりそれぞれの実力や、楽しみ方に見合った「場所」探しを作ることが、
ゴルファー達個々の需要をUPさせる答えと言えるでしょう。
インスタグラム、SNSの使い方として、スイングや技術だけを掲載するのではなく、
瞬間的に楽しいと感じたこと、ゴルフの学び、ビジネスへの展開を、より具体的に
伝えていくことが、キッカケになると思います。

道は永遠に…

さらに年老いたゴルファーの皆さん、プロ活動を引退された方、
また、体が動かなくなってゴルフができなくなった方でも、
後輩の指導育成の方法は、何も技術を教えることが全てではありません。
過去の自身のゴルフ道を伝えること、ビジネスへ転換する考え方、
様々なアウトプット方法がありますが、人生「生涯スポーツ」であるゴルフの意義を
忘れないでください。ゴルフを通して学んだことを思いきり、ぜんっぶ出すつもりで、
語り合う事がゴルファー同士で出来れば、全てのゴルファーの生き方が、
アドバイスになりますし、最大のレッスンになるわけです。
いつも偉そうなことばかり書いてますが、プロ、アマチュアの皆さん。
本当にご自身のゴルフ道を追求し、自身の道を究めることがゴルフの本来の形だと思います。